アプリ攻略で売上アップ!ショップ担当者必見 5つのポイント

Qoo10のPCサイトを見ても、Qoo10のことはわかりません。97%以上のユーザーがモバイル/アプリ経由で商品を購入しているからです。これは、主要ECモールの中でも圧倒的に高い数字です。

売上を増やすためにはユーザーが使っているアプリの特徴を把握したうえで適切な施策を行うことが不可欠です。本記事では、アプリを攻略するための5つのポイントについて詳しく解説します。

この記事で得られる情報

  • モバイル/アプリとPCの表示ルールを理解して対策を行うことで、お客さまの目に留まりやすく、購買意欲を高めることができます。
  • 売れているショップの施策を参考にすることで、あなたの商品の閲覧数や転換率を向上させることができます。

目次

1.なぜアプリ利用率が高いのか?

1.1 売れているショップがおすすめするアプリの使い方

大人気の韓国コスメブランド「MILK TOUCH(ミルクタッチ)」の岩村さまに聞いたアプリの使い方を紹介します。売れているショップの生の声はあなたのショップ運営にも参考になるはずです。

「Qoo10のアプリを使い倒すことがQoo10攻略には1番の近道です。私も3年ほど運用してきた中で、アプリをよく見てきました。Qoo10のお客さまがどうやってアプリの中で買っているのかわかってきます。自分でアプリを使いまくって、ランキングの移り変わりを見ています。

急に知らないブランドがランキングで上がってきたら、そのブランドのSNSを見てみると何か施策をやっているんですよ。ランキングを上げて、ランキングが上がると流入が増えて1番上に表示されるので、そこからまた売りにつなげていって…。販促はかなり勉強になります。なので、アプリでランキングを見て、ランキング上位のショップがどういうことをやっているかを研究することをオススメします。」(岩村さま MILK TOUCH 出店事例

このコメントを読むと、お客さまとしてアプリを使い倒すことが売上アップにも大きく影響しているのが理解いただけると思います。Qoo10でのPC版の利用率は3%未満ですので、お客さまが見ているのと同じUI/UXを見て研究することが大切です。まだQoo10アプリをダウンロードしていない方は、今すぐダウンロードしましょう。

1.2 アプリを使うQoo10の会員層を把握

Qoo10ユーザーの7割はスマホネイティブのZ世代で、約8割が女性です。彼女たちにとってスマホは生活の中心であり、情報収集やコミュニケーション、そしてショッピングすべてをスマホで行っています。Qoo10で売上アップを目指すためには、トレンドに敏感なお客さまを理解し、モバイル/アプリに最適化した施策が重要です。まずは、他のECモールとは違うお客さまが多くいるということを認識しましょう。

1.3 会員数を増やすためのマーケティング施策

Qoo10では、Z世代の若年層の集客に力を入れており、X(旧Twitter)、Instagram、YouTube、TikTokといったSNS(ソーシャルメディア)を活用したマーケティング施策を積極的に展開しています。

また、ユーチューバーやインフルエンサーとのコラボだけでなく、著名人が「案件」でなく自発的にQoo10や「メガ割」を紹介する動画を発信することも多々あります。SNSでの露出の増加が、Z世代の認知度向上と購買意欲の促進につながっています。

Qoo10でのZ世代の集客強化は、オンラインだけではありません。2023年2月に渋谷に「Live Shopping」専用スタジオをオープンしました。これは、Z世代を含む幅広い層への認知度向上と、新ブランドや新商品の流行の発信地になることを目的としています。スタジオでは、商品の魅力をリアルタイムに伝えるLive Shoppingを毎日開催し、視聴者はコメントや質問を通じて商品について詳しく知ることができます。

2階のポップアップスペースでは出店者の新ブランド、新商品などを展示し紹介しています。今後、さまざまなブランドとのコラボレーションや、Z世代を中心としたファンの方々と直接交流できる場所にしていきます。この取り組みは、オフラインへの関心も高め、Qoo10とショップの認知度向上、そして売上拡大に貢献すると考えています。

OMO(Online Merges with Offline/オンラインとオフラインの融合)という言葉があるように、Qoo10はオフラインでも集客をしています。Live shopping専用スタジオをきっかけに、今までQoo10を知らなかったZ世代も利用することが予想されるため、今後さらにアプリ攻略が重要になります。


2.アプリを攻略するためのイロハ

2.1 商品画像/追加画像を有効活用する

ここからは、売れているショップが行っているアプリを意識した施策について5つ紹介します。スマホで横にスライドする操作に慣れているZ世代にとって、1枚目の商品画像だけでなく、追加画像は商品をより深く理解する重要な情報です。最大50枚まで設定可能で、昨年11月のメガ割で売れていた商品は平均8.5枚設定されていました。商品詳細ページをしっかり作り込んでも、追加画像が設定されていない商品も見かけます。

追加画像を活用することで、商品の各部分の詳細や使用シーン、カラーバリエーション、サイズ比較などをお客さまに伝えることができます。また商品の特徴以外にも、ランキング、レビュー、有名人着用、試験結果などの証拠や実績の写真を追加することで、購入意欲を高め、売上アップに貢献します。ぜひ積極的に追加画像を活用し、商品情報を充実させ、売上アップにつなげてください。

2.2 動画を活用し使用イメージの粒度を上げる

商品画像から動画を視聴できるようにすることで、転換率の向上につながる可能性があります。まだ多くの商品では活用されていませんが、今後増加していくことが予想されます。ショップの看板商品や閲覧数をとれているものなど、ヒットする可能性がある商品から試してみることをおすすめします。実際に設定したことで、静止画では伝わらない情報が伝わるため、満足度の高いレビューが増えたと感じているショップもあります。

2.3 商品ページ内リンクを設定し買い回りを促す

商品詳細ページ内に関連商品やセール商品などのリンクを設定することで、お客さまの買い回り機会を増やし、売上アップにつなげることができます。設定方法は簡単で、画像を挿入し、リンク先のURLを入力するだけです。多くのショップで活用されている効果的な施策ですので、ぜひ試してみてください。

2.4 検索時の表示の違いを把握したうえで対策を図る

モバイル/アプリとPCでの検索結果の見え方の違いを把握することは、売上をつくるために最も重要な点といっても過言ではありません。Qoo10でも他モール同様、検索から商品ページへの流入が最も多く、検索対策は売上アップの必須項目です。

タイムセールなどの割引設定をした場合、モバイル/アプリでは「参考価格」もしくは「販売価格」からの割引率、PCでは販売価格からの割引額が表示されるため、参考価格を設定しておくと高い割引率を表示することができ、クリック率向上につながります。もちろん参考価格のルールに従って設定する必要があります。

また、レビューについては、モバイル/アプリでは5段階評価の平均の数字、例えば4.7とか3.5などが表示されます。PCでは星の目安が赤く塗られ、レビュー総数が表示されます。モバイル/アプリではレビュー総数が検索時は表示されませんので、特に販売間もない商品は、星5つのレビューを獲得することが大切です。商品自体の良さはもちろん、すばやい発送やおまけなども星5つのレビュー獲得に重要な要素です。

そして「Shopクーポン」は、モバイル/アプリでは割引額と割引率のどちらかを表示できますが、PCではクーポンというマークのみ表示されます。割引額や率が明確な方がお客さまにとって分かりやすく、購入意欲を高める効果が期待できますので、ぜひShopクーポンを発行し、閲覧数および転換率アップにつなげてください。

2.5 オプション画像を設定し転換率を上げる

カラーやサイズなどオプション設定のある商品は、モバイル/アプリとPCで異なる購入方法を理解し、転換率の向上につなげましょう。

モバイル/アプリはカートに入れた後オプションを選択、PCはオプションを選択した後にカートに入れる流れです。アプリでもECモールによって購入方法が異なるため、商品詳細ページにオプション画像を設定し、スムーズな購入導線を構築することが重要です。「オプション画像表示」を有効活用することで、購入機会の損失を防ぎ、売上が向上します。

設定方法については、QSM(販売管理ツール)の「QSMヘルプ」から「オプション画像」で検索すると「オプション画像の登録・修正方法」のガイドが確認できますので、オプション選択のある商品を扱っていてまだ設定していないという方は参考にしてください。

本記事では、Qoo10アプリの攻略によって売上アップを実現するための5つの施策を紹介しました。Z世代のニーズを理解し、アプリの特性に合わせた施策を実行することが売上を増やすうえで重要です。

特に検索時の表示がモバイル/アプリとPCでは違うことを把握し、「割引」「レビュー」「Shopクーポン」の施策を参考に、売上アップを実現してください。