
目次
- “中身と価格”へのこだわりが信頼を生む ― ユーザーの期待を超える商品設計
- ファーストビューと運営力で差をつける― Qoo10で勝つ商品ページと販売体制
- イベントを成長の起点に ― メガ割後も売れ続けるブランド戦略
“中身と価格”へのこだわりが信頼を生む―ユーザーの期待を超える商品設計
― 現在のQoo10での販売状況はいかがですか?
現在、もっとも売れているのは「リポソームビタミンC」という新商品です。これまではダイエット系サプリが主力でしたが、Qoo10のユーザー層に合わせて新たに開発したこのサプリが好調で、発売から短期間で驚くほどの反響をいただきました。
Qoo10側でも近年、インナービューティー分野の強化を進めており、毎週木曜日には専用の特集ページが更新されています。Qoo10の担当営業の方からも積極的な提案やサポートをいただいており、出店者としても非常に手応えを感じています。今後もこの流れに乗って、インナービューティーカテゴリー全体をさらに盛り上げていきたいと考えています。

―ヒットの理由はどこにあると考えていますか?
一番の理由は「中身と価格のバランス」です。競合商品を分析したうえで、より高品質な成分を配合しつつ価格を抑える設計にしました。お客さまにとって「コスパの良い商品」と感じてもらえることを第一に考えています。
最初は手に取りやすい価格帯の小袋タイプを販売し、リピーターには大容量パッケージを提案しています。結果的に新規顧客を獲得しつつ、長期的なリピートにつなげる流れができました。まず試してもらい、信頼を積み上げていく段階的な販売戦略が功を奏しています。
ファーストビューと運営力で差をつける― Qoo10で勝つ商品ページと販売体制
―商品ページ制作ではどのような点にこだわっていますか?
最も重視しているのは“ファーストビュー”です。ページを開いた瞬間にお客さまの目を引けるかどうかが勝負だと思っています。
メインビジュアルでは「飲むだけで全身ケア」というキャッチコピーを中心に、左下に主要成分であるビタミンCやレチノールを配置。ターゲット層である20~30代女性の感性に響く柔らかいトーンや色合いを意識し、制作会社と何度もやり取りを重ねました。
モデル選びにも気を使い、若々しく健康的な印象を与えるよう表情や姿勢を細かく調整しています。古い印象を与えないよう、トレンドを反映したクリエイティブに更新を続けています。

― 過去の経験はどのように活かされていますか?
私自身、ガラケー時代からネットショップを運営しており、当時はメールマガジン1本で数百件の注文が入ることもありました。その経験から、タイトルやキャッチコピーの重要性を身をもって理解しています。
ページのタイトルや画像を少し変えるだけで、クリック率も売上も変わる。その感覚は今も変わりません。Qoo10のようにスピード感のあるモールでは、こうした反応を見ながら改善する運用力が特に大切だと感じています。
イベントを成長の起点に ― メガ割後も売れ続けるブランド戦略
―他のモールと比較して、Qoo10ならではの特徴や課題はありますか?
Qoo10はイベント時の集客力が極めて高いプラットフォームです。特にメガ割やメガポのセール開催期間中は、サイト全体のアクセス数が大きく跳ね上がり、売上も通常月の数倍に伸びます。
一方で、その反動として、他モールと比べて売上の変動幅がより大きく現れやすいという特徴があります。Amazonや楽天市場では、ポイントキャンペーンや検索連動広告によって平常期も一定のトラフィックが維持されますが、Qoo10の場合は「イベントでまとめ買いをする」という購買スタイルのお客さまが多い印象です。
ただし、このイベント主導の消費行動の特性は、上手に活かせば非常に大きな武器にもなります。当社では、メガ割で獲得した新規顧客を逃さないよう、セール終了直後にLINE公式アカウントを通じてフォロー施策を行っています。限定クーポンの配信や再購入を促すメッセージを定期的に送ることで、イベントの勢いをそのまま平常期のリピートへとつなげています。
また、Qoo10の営業担当者からもメガポなどの新施策情報を早い段階で共有いただけるため、タイミングを逃さず準備ができるのも他モールにはない強みです。今後は、こうしたイベント連動施策に加えて、通常月でも自然にリピートが生まれる仕組みをより強化していきたいと考えています。
―広告やキーワード戦略ではどのような工夫をされていますか?
Qoo10の広告システムは独特で、楽天市場やAmazonと同じ感覚では通用しません。タイムセールやキーワードプラスを利用する際は、コストと露出のバランスを重視しています。
タイムセールは夜間のアクセスが集中するため、時間帯を狙って設定しています。検索傾向を分析し、「ビタミンC」「飲む美容」などユーザーが実際に使う言葉を中心にキーワードを設定しています。
メガ割以外の期間でも、費用対効果を考慮した広告を継続して出稿することで、ランキング維持や検索露出の安定を図っています。短期的な結果だけに頼らず、長期的な集客基盤を築くことを意識しています。
―バックヤード体制についても教えてください。
出荷・梱包はすべて自社で行っています。以前は外注していましたが、スピードとコストの両立を目指して内製化しました。注文が集中するメガ割期間でも、柔軟に対応できるよう在庫を社内で一元管理しています。
梱包ラインには複数のプリンターや作業機材を導入し、同時並行で処理できる体制を構築しています。これにより、出荷スピードが大幅に向上し、人件費も削減できました。こうした裏側の工夫が、販売の安定につながっています。
―レビューやお客さま対応で意識していることはありますか?
レビューは毎日欠かさずチェックしています。特にネガティブな内容には迅速に対応し、どのような点が改善につながるかをチーム内で共有しています。お客さまの率直な声は、商品改良の大切なヒントです。
一方で、ポジティブなレビューも多く寄せられています。「毎日続けやすい」「肌の調子が良くなった気がする」といった声や、「飲みやすく、価格以上の満足感がある」といったコメントが多く、特に“飲みやすさ”と“コスパの良さ”が高く評価されています。これらのレビューは、商品の信頼を後押しするだけでなく、新規のお客さまが購入を決める際の大きなきっかけにもなっています。
また、お客さまには最後まで安心してご利用いただけるよう、配送や到着に関するお問い合わせにもできる限り迅速に対応しています。レビュー対応やサポート体制の丁寧さは、リピーター増加にも直結しており、「ここで買ってよかった」「またここで買いたい」というお言葉は、チームにとって何よりの励みになっています。

―今後、Qoo10で取り組んでいきたいことはありますか?
今後は、単に商品を販売するだけでなく、「商品を通じてお客さまにどんな体験を届けられるか」を大切にしたいと考えています。ストーリー性を持たせた商品訴求や、季節ごとのテーマ展開にも挑戦していく予定です。また、インナービューティー特集ページへの掲載を増やし、ブランド認知の拡大を図りたいと思っています。
―最後に、これからQoo10に挑戦するショップへメッセージをお願いします。
最初から完璧を目指すより、まずは出店して実践することが大切だと思います。ページ改善や広告運用を繰り返す中で、少しずつ「売れる感覚」がつかめてきます。
Qoo10はお客さまとの距離が近く、レビューやコメントを通じてリアルな声を直接聞けるのが魅力です。地道な改善を重ねていけば、必ず成果はついてきます。焦らず、楽しみながら挑戦してほしいですね。

―おわりに(取材を終えて)
今回のインタビューから見えてきたのは、長年のEC経験に裏打ちされた実践知と、徹底したユーザー目線の姿勢でした。商品設計・ページデザイン・広告運用・出荷体制のどの要素にも共通していたのは「お客さまにとってどうか」という発想です。
メガ割やメガポの波を上手く活かしながら、さらに平常期の売上安定化という課題に継続的に取り組んでいるマザーリーフ薬品様の販売戦略は、Qoo10での成功モデルとして多くのショップにとって大きなヒントになるでしょう。
