
目次
- なぜQoo10を選んだのか?プラットフォーム選びの秘訣
- ニッチ市場を攻略する商品発掘のノウハウ
- 信頼構築で顧客ロイヤルティを高める
- メガ割効果を最大化する広告活用術
- セレクトショップが必ず注意すべき知的財産権問題
- 新規販売者が知っておくべき現実的な目標
近年、K-POPや韓国ドラマ、映画などのKカルチャーコンテンツの人気が世界中で拡大しています。特に日本では、韓流ブームをきっかけに韓国コスメをはじめとするビューティー商品への関心が飛躍的に高まっています。それに伴い、消費者の「購入したい」というニーズが急増し、市場は活況を呈しています。このような状況を受け、韓国の大手企業から中小企業、個人事業主まで、多くの販売者が日本のオンラインショッピング市場への進出を積極的に進めています。
これまでQoo10大学では、「事例」として、主に自社ブランドを立ち上げ、成功した企業を紹介してきましたが、今回は少し趣向を変え、独自のブランドを持たず、さまざまなブランドの商品を専門的に扱う「セレクトショップ」 の成功事例をご紹介します。
なぜQoo10を選んだのか?プラットフォーム選びの秘訣
―Qoo10に出店したきっかけを教えてください。
海外での販売を始めるにあたり、さまざまなオンラインプラットフォームを検討しました。その中でもQoo10は、運営のしやすさ、売上実績、顧客層の特性を総合的に考慮した結果、最も優れた選択肢だと判断しました。
特に日本の消費者は、他国の消費者と比較してクレームやカスタマーサービス(CS)に関する問題が少なく、韓国商品への需要が非常に高いため、売上を迅速に伸ばすことができました。また、Qoo10では、魅力的なセールや顧客が積極的に参加するイベントが頻繁に開催されており、 消費者が日常的に再訪する雰囲気が形成されています。さらに、プラットフォームのユーザーインターフェース(UI)やユーザーエクスペリエンス(UX)も使いやすく設計されているため、日々の運営が非常にスムーズに行えました。
以上の理由から、Qoo10は、韓国の販売者が日本市場に進出する上で、参入障壁が最も低く、売上実績の面でも優れたプラットフォームであると確信しています。

―現在のQoo10での販売や売上状況はいかがですか?
毎回、「メガ割」や「メガポ」で良い成果を上げています。フォロワー数は現在32,000人に達し、安定した販売を継続できています。AURORA ZAKKAとしてQoo10に出店してまだ2年ですが、実は以前にも別の会社でQoo10のショップをゼロから立ち上げて成長させた経験があります。この時の経験が、現在のショップをここまでスピーディーに成長させることができた大きな土台となっています。
特に重視しているのは、市場のトレンドを常に注意深く観察し、需要が高まりそうな商品を誰よりも早く見つけ出し、迅速に対応することです。すでに人気のある商品は競合が多く、競争が激しいのが現実です。そのため、これから人気が出そうな商品を予測し、競合が少ないうちに素早く販売を開始することが成功の鍵だと考えています。
例えば、韓国で既に大人気だったメイクアップクッションが日本でも話題になり始めた際、私たちはそれにいち早く着目しました。 競合がほとんどいない段階で迅速に販売を開始し、積極的にプロモーションをしたことが、ショップの成長に大きく貢献しました。セレクトショップは、このようなニッチ市場を絶えず見つけることが非常に重要です。最近はトレンドの変化のスピードが驚くほど速いので、逆にその隙間を注意深く見つければ、新しいニッチ市場を見つけ出すチャンスはいくらでもあります。
そして、もう一つ大切なのは、「ヒーロー商品」と呼ばれるような売れ筋商品を1つか2つに絞り、そこに集中することです。 500種類の商品を扱って、それぞれ10個ずつ販売するよりも、たった1つの商品を5000個販売する方がはるかに効果的です。良い商品を見つけることができれば、薄利多売にならなくても、しっかりと利益を確保できます。

ニッチ市場を攻略する商品発掘のノウハウ
―トレンドを読み、潜在的な商品を発掘するノウハウはありますか?
一つの商品がヒーロー商品に成長し、トレンドとして確立するまでには段階があります。最初は少数の顧客がSNSで良いレビューを共有し始め、そうしたコンテンツが徐々に増えてビューティーコミュニティ全体に広まります。この口コミが最終的にQoo10での売上へとつながります。
もし、Qoo10のランキング上位にある、すでに売上が高い商品から販売を始めてしまうと、その商品はすでに競合が多く、市場が飽和しているため、利益を出すのは簡単ではありません。ですから、将来人気が出る可能性のある商品を発掘するには、SNSで関連投稿が増え始めた初期段階で、いち早くその兆候を察知することが非常に重要になります。
私たちはトレンドを把握するために、Instagram、TikTok、Xなどでビューティーインフルエンサーをフォローし、継続的にモニタリングしています。
Qoo10の人気商品ランキングを見ると、ブランドとコラボしているインフルエンサーを簡単に把握できます。ブランド側もインフルエンサーとコラボする際は、購買者への影響力や信頼性、専門性など、さまざまな面を慎重に検証しています。もし、「どのインフルエンサーをフォローすればいいかわからない」と迷ったら、Qoo10でブランドとコラボ実績のあるインフルエンサーからフォローを始めるのがおすすめです。
ビューティーインフルエンサーが投稿するコンテンツをチェックしていると、ブランドの有料広告だけでなく、実際に購入し、使ったリアルなレビューも確認できます。 これらのコンテンツをモニタリングし、コメント欄での顧客の反応も合わせて見ていくことで、今のトレンドを正確に把握できるはずです。

信頼構築で顧客ロイヤルティを高める
―多くの「フォロワー(お気に入りショップとして登録した会員)」とリピーターを獲得できた理由は何だと思いますか?
私たちは、韓国人として韓国の良い商品を海外に広めることに対し、大きな誇りと責任感を持って販売に取り組んでいます。 ショップを単なる販売店ではなく、一つのブランドとして育ててきた努力が、たくさんのお気に入り登録やリピート購入という形で結果に表れているのだと感じています。
日本の顧客は、商品購入の際に「信頼性」を非常に重視する傾向があります。 そのため、商品ページでできる限り詳細な情報を提供するよう心がけています。また、お客さまからよくいただく質問は、商品ページの説明やQ&A、お知らせなどに事前に記載することで、お客さまが感じる不便を最小限に抑えるよう努めています。
さらに、商品の購入後も、満足のいく体験をしていただくために最善を尽くしています。 数あるショップの中からAurora Zakkaを選んでくださったこと自体に感謝の気持ちがあるからです。たとえ当ショップの責任ではない配送過程で問題が発生したとしても、責任を持って補償の提案をしたり、適切な対応策を講じたりしています。
お客さまが商品購入後に何らかのトラブルに遭うと、そのショップだけでなく、Qoo10全体のイメージが悪化する可能性があります。もし市場のイメージが損なわれ、お客さまが減ってしまえば、販売者としての立場も危うくなり、最終的には私たち自身の損失につながります。だからこそ、長期的な視点に立ち、常に責任感を持って販売に取り組む姿勢が必要だと考えています。
「Qoo10 Analytics」を活用すると、お客さまがどこから流入してきたか、お気に入りリストへのアクセス率、既存顧客のリピート率など、さまざまな顧客情報が確認できます。もしお客さまのリピート率が低いと感じたら、その原因を深く掘り下げて考え、改善していく努力が大切です。

―商品ページを作成する際に最も重要視されている点は何ですか?
韓国と日本では消費者の傾向が異なるため、商品ページの内容や細部に違いが出てきます。韓国では「これを使えば肌が明るくなる」といったように、商品の効果をストレートに表現するだけでもアピールできます。しかし日本では、「これを使うと、どのような効果によってどのような作用が起こり、その結果肌が明るくなる」といった、より具体的で論理的な説明が求められます。
自社ブランドを持つセラーほど詳細な情報を提供するのは難しいですが、最大限の情報を届けられるよう、画像を自社で制作しています。 ただ有名ブランドの商品を仕入れて売るのではなく、お客さまが商品ページを見るだけで、その商品の重要な情報や特徴をしっかり理解できるよう、工夫して作成しています。

メガ割効果を最大化する広告活用術
―メガ割をどのように活用し、どのような戦略で効果を上げていますか?
メガ割は、私たちにとって最高のイベントです。通常時と比較して売上が10倍から20倍に増加するだけでなく、一度大きく売上を伸ばせると、イベント終了後もショップの成長を加速させるきっかけになります。
ただし、失敗すると大きな損失につながるため、徹底した準備が不可欠です。割引負担の大きいイベントなので、期待通りの売上を達成できるよう、需要予測や十分な在庫確保には力を入れています。
トレンドの移り変わりは非常に速いため、どの商品が売れるか100%確信はできません。しかし、Qoo10 Analyticsで蓄積されるデータを分析し、準備を進めています。また、予期せぬ急な注文増にも迅速に対応できるよう、常に備えています。
メガ割は通常、午後5時に始まり13日目の深夜0時に締め切られますが、実は発行されたクーポンは深夜2時まで利用できます。この点を見落としがちですが、この最後の時間帯でも多くの購入が発生するため、最後まで気を抜かずに集中することが重要です。
そして、積極的に広告を活用すべきです。Qoo10は、他のプラットフォームに比べて広告費が比較的安価な上、広告効率が非常に良く、売上増加に決定的な役割を果たしてくれます。
さまざまな広告を試してきましたが、特に「キーワードプラス」「カテゴリプラス」「スマートセールス」の広告効率が際立っていました。 キーワードプラスは入札形式なので、最初は難しく感じるかもしれませんが、この入札構造をうまく活用すれば、CPC広告よりもはるかに少ない費用で高い成果を得られます。
キーワードプラスの効率を高めるには、キーワード分析が不可欠です。QSM(販売管理ツール)から各キーワードの1日あたりの検索数を確認すると、検索数が多いにもかかわらず誰も入札していないキーワードが見つかることがあります。そうしたキーワードを低い金額で入札すれば、わずかな広告費で数十倍から数百倍もの売上効果が期待できます。
―メガポはどのように活用されていますか?成功につながった具体的な戦略があれば教えてください。
メガ割ほどではありませんが、徐々に認知度が高まり、成長しているセールだと実感しています。メガポ開催中はサイトへのアクセスが増加し、売上も通常時の3倍以上を期待できます。
メガポは、メガ割を成功させるためのテスト期間として活用しています。毎回メガ割の前の月に開催されるため、その際のQoo10 Analyticsのデータをもとに顧客の反応を観察し、次のメガ割での需要を予測しています。
また、Qoo10では月の初めにメガポやメガ割といったセールが開催されることが多いため、商品の仕入れや在庫確保、精算といった事業運営のための計画を体系的かつ規則的に立てることができ、運営上非常に役立っています。
セレクトショップが必ず注意すべき 知的財産権侵害の問題
―セレクトショップが成功するために注意すべき点はありますか?
ブランドとの関係構築は、最もデリケートで難しい課題だと考えています。商品価格を過度に引き下げてしまうと、ブランド側からすれば全体の価値が損なわれる可能性がありますし、自身の利益も減り、長期的なビジネスに悪影響を及ぼしかねません。 そのため、単なる価格競争に終始するのではなく、セレクトショップも自身のショップをブランド化しようと努力し、差別化を図るべきだと考えています。
公式の販売店であれば、ブランドと直接取引し、画像の使用権原を権利者から承諾いただくケースもあります。しかし、公式ではない場合は、知的財産権など第三者の権利を侵害する恐れがあるため、細心の注意が必要です。
特に画像盗用は 典型的な例です。権利者が撮影し編集した商品画像、モデル画像、ロゴ、詳細情報など商品ページ内に掲載されたすべてのコンテンツ要素が知的財産権侵害にあたる可能性があり、Photoshopなどで編集して使用しているケースも散見されますが、それも問題となる場合があります。無断での画像使用は法的な紛争に発展しかねないため、安易に考えず、すべての商品ページのコンテンツは、ご自身で作成する必要があります。画像は自分で撮影・編集し、商品説明も自ら作成することを強く推奨します。
商品は、ブランドが開発し、人気商品にするために投じた努力やマーケティング資産の恩恵を共に享受していることを認識し、ブランドの領域を尊重する必要があります。特に、お客さまが公式ショップだと誤解するような表現や商品ページの構成は避けるべきであり、これはブランドとの信頼関係を維持する上で非常に重要な要素となります。

―今後の目標はありますか?
現在、いくつかのブランドとは公式に協力関係を築いていますが、今後はより多くのブランドと公式パートナーシップを結び、お互いにWin-Winの関係を築いていきたいと考えています。
セレクトショップとして成功するには、常に新しい商品を発掘し、競合が少ないうちに市場をリードしていくことが重要です。誰もが比較的簡単に参入できるため競争は避けられませんし、商品の所有権がない分、他のショップとの差別化も簡単ではありません。
だからこそ、誰よりも早くトレンドを捉え、商品企画やコンテンツ制作などで独自の強みを生み出す努力が必要だと考えています。長期的には、ブランドとの信頼関係を基盤とした公式パートナーとしての領域を広げ、より安定した販売体制を築いていきたいです。
新規販売者が知っておくべき現実的な目標
―これから出店される販売者の方々へアドバイスをお願いします。
まず、出店後、最低でも5〜6ヶ月は粘り強く頑張ってほしいです。 メガ割には参加条件があるため、出店直後には残念ながら参加できません。最初のメガ割に参加できないこの期間に、メガポに参加したり、ランキングをこまめにチェックしながらトレンドを研究したり、商品のテストをたくさん行ってください。
この時期に最大限の経験を積み、出店後2回目のメガ割でしっかりと準備して成果を出すことを目標にすることをおすすめします。
そして、公式の販売代理店になることにも積極的に挑戦してみてください。 大手ブランドの公式権限を得るのは難しいかもしれませんが、韓国には本当に多くの魅力的な化粧品ブランドが存在します。政府支援で開催されるビューティー見本市も数多くあるので、そうした場所に行けば、まだ日本に進出していないけれど、十分に競争力のある素晴らしいブランドにたくさん出会えるはずです。
「商品を輸出したいけれど、どうすればいいか分からない」と困っているブランドは少なくありません。そうしたブランドと協力できれば、商品を競争力のある価格で仕入れられるだけでなく、流通の専門家として大きく成長する貴重な機会にもなります。
私自身も日本語は 全然できませんが、ChatGPTやPapagoの助けを借りながら販売を進めています。Qoo10では、韓国語のガイドもあり日本語ができなくても十分に成功できますし、努力した分だけ良い成果が得られます。 ぜひ、ためらわずにたくさん挑戦してください。

